第16章 冬休みーー!!そして、旅立ち
期末試験もおわり冬休み。
珠紀は相変わらずの場所にいる。
「あのなぁ…恋しかったのは分かったからとりあえず離れろ…」
「嫌だ…」
珠紀は千晶にベッタリとくっついて離れないのだ。
「ねぇ…あたしが本当にエヴァートンの次期オーナーでいいのかなぁ?」
「どうした?この前の勢いはどこにいったんだ?」
「あたしは落ち着きないし、まだまだ子供だしエヴァートンの雰囲気に合わない気がしてきた。」
珠紀は不機嫌は治っているようだが自分の進路について不安になっているのだろう。
「文化祭の時のお前の立ち振る舞い…見事なもんだったぞ。」
「え?」
珠紀は千晶の胸に埋めていた顔をあげた。
「中学生の頃から珠紀を見てきたが…お前には人を惹きつけるなにかがある。中学生にしてプラチナ会員までに登りつめたんだ。凄いことだと思うぞ?」
千晶は不安そうにしている珠紀の頭を優しく撫でた。
「ってことは…あたしはマサムネさんに認められたから次期オーナーを任されるってこと?」
「そういうことになるな。」
「ん〜…そうなのかなかなぁ?よく分かんない。 」
「今は分からなくてもそのうち分かる時がくる。」
「そういうもん?」
「そういうもんだ。」
こうしていつの間にか夜になった。
まぁ、もちろん泊まりますけども。