第14章 最後の文化祭!!
準備が終わって寿荘に帰ってきた珠紀と夕士。
「ねぇ…夕士くん。冨樫くんだったんでしょ?」
「天堂…なんで知って…まさかお前…」
夕士は珠紀が知っていることに驚いた。
「能力は使ってないよ。今日さ、あたしさ接客教育してたじゃん?」
「あぁ…してたな。ものすごいスパルタでどこのヤンキーかと思ったぜ…」
夕士は思い出して冷や汗をかいた。
「あれさ、作戦なんだよね。」
「はっ?」
「冨樫くんはあたしと直巳を金持ちというのをスゴくアピールしてきてた。ってことはだよ?金持ちなんてなんの苦労もしてない。親のスネを齧って生きてるって偏見があるんじゃないかと思った。だから、そんな奴が偉そうにしててみ?苛立って掲示板に書き込みにくるってこと。あの時…案の定…途中で冨樫くん居なくなってたんだよね。で、ふとスマホで確認したらビンゴってわけ。」
「なるほどな…」
夕士は納得したように言った。
「あ、ちなみにね〜今度はあたしと夕士くんが出来てることになってたよ?」
「なんじゃそりゃーーーー!!!」
夕士は驚きのあまり叫んでしまったのであった。