第1章 嫌われ者鬼師匠1【冨岡×新弟子】
もう7日が経った。
俺はずっと彼女の家に住み込んでは、人を食い荒らしに人里に来てを繰り返していた。
彼女の居ない日々は本当に暇で、つまらなかった。
そんな日々もようやく終わると信じたい。
家の外で足音がした。
気付いたら俺は走って外に出て、ボロボロになった花怜を抱き締めていた。
「おかえり、花怜」
「ただいま、義勇さん」
俺はすぐに彼女を担いで運び、ベッドで休ませた。
ご飯も急いで作ってあげた。
「ちゃんとしたご飯久しぶりだなぁ。美味しい……」
美味しそうに食べる彼女が美しかった。
彼女が食べ終えた時、俺は彼女を抱き締めていた。
「花怜、生きてて良かった……」
「ありがとう、義勇さん。私、貴方が鬼でも大好きだよ」
俺もずっとずっとお前のことを考えていたよ。
「俺もお前が好きだ」