第4章 嫌われ者鬼師匠2【冨岡×新弟子】
花怜初仕事に胸を踊らせ、鬼が多発する場所に向かう。
因みに花怜が貰った刀は義勇と同じ刀に変わった。
義勇さんと同じ羽織を着させてもらえるなんて嬉しいなぁ……。
そう思っていると、どこからか悲鳴が聞こえた。
花怜が走って向かうと、そこには鬼が女性を食べようとしていた。
「その女性を離せ!代わりに私が食われてやる!」
花怜の言葉に鬼はニヤリと笑い、鬼は持っていた女性を離す。
「若い女だな、旨そうだ!」
鬼はそう言って、花怜に近寄った。
「全集中、水の呼吸、壱ノ型、水面斬り!」
花怜は見事に鬼の首を斬った。
すると、後ろで足音がして振り返る。そこには、三人の鬼が居た。
これは、肆ノ型で……。
斬りに行こうとした時、誰かが来た。
「水の呼吸、肆ノ型、打ち潮」
そこには、鬼の首を切る我が師匠が居た。
「義勇さん!」
義勇は振り返り、小さく微笑む。
「初仕事だと言うから心配になって来ただけだ」
「それでもありがとうございます。さすが義勇さんですね」
義勇は、嬉しそうに笑う花怜の頭を撫でた。