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砂漠の白い花

第7章 派閥と内毒




私は今日の事をルシエト様には言わなかった。
けれどーー…
「エリアル、今日、側室宮へ行っただろ」
「え…」
「クククッ…俺を誰だと思っている。
それくらいの事知っているさ」
バレていた。
何も悪いことはしていないのに、
ビクビクしてしまうのは何故だろうか。

目の前のルシエト様は、フンッと踏ん反り返っている。
「えっと…」
口籠っていると、ルシエト様はおもむろに立ち上がり、私に近づいて来た。
「行っただろ」
顎に手をかけられ、ぎゅうぅぅーっと頬を潰された。


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