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砂漠の白い花

第1章 出航




「ねえ、お父様、この船は何処に向かうの?」
白い肌、スッと通った鼻筋。
クルッとまぁるい青緑の海のような瞳。
ちょっとポッタリした小さな唇が可愛い
16歳のエリアルが興味深々に大きな航海船を
見上げながら、父親に尋ねる。

「ギリシア海を周遊するよ」
「まさか、エジプト国には行かないでしょ?
攻撃的な得体の知れない国だというじゃないですか」
エリアルが大袈裟に震えてみせる。


そんな会話。
ただの冗談だと思っていたのに……


嵐はエリアルを嵐の渦に引きれていった。


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