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砂漠の白い花

第3章 夜の王宮(18)



王宮の夜は
俺にとっては 退屈だ。


広間では毎日、夜な夜な、宴が開かれ、
王宮に上がっている官職達は両側に女を侍らせ、
女が舞う 踊りを観ながら酒に浸る。

王宮にだけ上がる大量の酒。
高価な果物に食べ物。

そして、華美に化粧を施した薄衣の女。
踊り、笑い、喋り、酒を注ぐ。

その酒に何が入っていてもおかしくないのに。
何の警戒もなしに、注がれるまま盃を傾ける。



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