第11章 第3回、腐女子会 〜最強のダークホース、切島鋭児郎〜
ーー雄英高校ハイツアライアンス、八百万百の部屋、部屋の割に大きいベッドの上でのこと。
「第3回! デクくん受けについて語る会ー!」
「イェーイ!」
麗日お茶子の開会の言葉とともに、6人は拳を突き上げた。
「遂に3回目だね!」
「ねー! 今日の題材は……」
5人は芦戸を見た。
「最強のダークホース、切島鋭児郎の可能性について、です!」
「よっ! 待ってました!」
葉隠が拍手をして小躍りしている。
「切島くんかー。考えたことなかったなー」
お茶子が人差し指を顎に当てて芦戸を見る。
「麗日、それはとっても勿体ないことしてるよ」
芦戸の顔がお茶子に近付く。お茶子はその圧に押されて、思わず後ろに手をつく。
「それじゃあ、まずは切島について解説してくね!」
芦戸はお茶子から離れて、にっこり笑って話し始めた。
「切島はね、轟とかに埋もれてるけどビジュアルはいいと思うの。髪色もインパクトがあるし、顔も男前だし、体も鍛えてるし」
「確かに」
女子生徒は皆、納得したように頷いた。
「それに、何よりも性格がいい!」
「分かる!」
葉隠は激しく頷いた。