第9章 〈勝デク〉傷付けるのも、癒すのも……
「アッ、アッ……」
ホテルに行って部屋に入って男の人よりも先にシャワーを浴びて……その後、相手の人もシャワーを浴びて出て来ると、すぐにベッドに横になって覆い被さってきた。軽いキスをして、舌も入れられた。キスをしながら、これから繋がるところへと指を入れられる。簡単に長い指が中へと入って来る。
「自分で解してきたの?」
「アッ……はい……」
「そうなんだ。偉いね」
男の人は嬉しそうに笑っている。
(自分が痛くないようにするためだよ)
なんて、言えるはずもない。
「もう、入れていいかな?」
「……はい」
男の人は自分のものを取り出す。そして、僕の下の口に当てた。
「あ……」
太いものが僕の中へと入ってくる。
「アアッ!」
奥まで入ってきて、根元と僕の菊門が当たる。グチュグチュと水音を立てる。その音が部屋に響き渡る。
「動くよ」
そう言うと、男の人は激しく中を突き始めた。
「あァ!」
口からは喘ぐ声が出て来る。少し高くなった声が部屋に響く。
「はァ、はァ」
男の人は荒く息をしながら、僕の奥の奥を突く。
「はァ、いゆきくん、僕もうイくよ。中に出すね」