• テキストサイズ

【僕のヒーローアカデミア】1-A腐女子会

第8章 感想会(2)


「……麗日……」

 麗日お茶子のお部屋には、1-Aの女子6人がいた。そして、お茶子のスマホを覗き込んでいた顔を彼女へと向けている。

「これ……本当に麗日が書いたの?」

「う、うん……」

 お茶子は顔を赤くして俯いている。
 6人が見ていたのはお茶子が書いた勝デクのお話だ。舞台は少し前に起こった神野区の戦いだ。

(初めて友達に自分の作品読んでもらった……)

 お茶子は自分のほっぺを両手で包み込む。
 ーー不謹慎だとは思った。オールマイトはこの戦いを境に、個性が消滅してヒーローを引退。そして、現役のヒーローたちも何人かが病院送りとなり、まだ目覚めていない人もいる。それでも……。

(創作意力を削ぐことはできへん)

「お茶子ちゃん……」

 お茶子はみんなの反応が少し怖い気もした。浮かれていると指摘されても仕方がないと思う。
 恐る恐る顔を上げると、5人はお茶子を見て同時に親指を出した。


「すごくいい!」


「……!」

 その言葉にお茶子は歓喜のあまり、涙が出そうになった。

「ほ、ほんま?」

「とってもいい! 緑谷の爆豪に対する気持ちが切なくて、こう……胸が締め付けられると言うか……」
 
/ 93ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp