第3章 第1回、腐女子会 〜デク総受け〜
「私も」
八百万も悲しそうな顔をした。
「私もやっぱり轟出が好きですわ」
お茶子と八百万はお互いを睨んだ。
「私、地雷はないんやけど……デクくんを任せられるのは爆豪くんだけやと思ってるんよ」
「奇遇ですわ。私も地雷はありませんが、緑谷さんを任せられるのは轟さんしかいないと思ってますわ」
1A女子の間に、不穏な雰囲気が流れている。
「八百万さん、私……決めたよ。明日、八百万さんに勝デクの良さをわかってもらえるようにプレゼンテーションをするよ!」
「プレゼンテーション!?」
2人の成り行きを見守っていた他の4人はお茶子の言葉に驚いて声をあげた。
「麗日さん、私も同じことを考えていましたわ。私も、麗日さんに轟出の良さをわかってほしいですわ」
喧嘩をしているわけではないが、2人の間にはバチバチと火花が散っているような気がする。
「明日、またここで」
「ええ。今日はもう消灯時間ですものね」
気付けば、もう消灯時間が近付いていた。明日は普通に学校がある。楽しい時間はすぐに終わってしまう。
「あ、明日もするのか?」
「ええ。女子会は毎日しても楽しいでしょう?」