第6章 after(R18)
14日の朝、調査兵団は壁外へと向かった。
今回の任務は拠点設営の為、数日間の予定。
調査兵団は無傷というわけにはいかず、犠牲者も出てしまったがエルヴィンとアキは無事に帰還することが出来た。
帰還後も報告書や手当などで落ち着く暇もなく、2人が顔を見れたのは3日後のことだった。
『エルヴィン団長…!こ無事でなによりですっ!!』
アキは団長室に入るや否や、敬礼も忘れエルヴィンに掛けより勢いよく抱きついた。
『アキ!君も無事で安心した。君の前線での活躍はハンジから聞いたよ。よく恐怖に耐えて戦ってくれた、感謝する』
腕の中にいる小さな身体で巨人と戦ってくれていたと思うと感謝と愛しさしかない。
『生きて帰るって約束しましたから』
『あぁ、アキのお守りのおかげだ』
エルヴィンは胸ポケットから小瓶を出し、テーブルにそっと立たせた。
『…アキ、今晩はもう誰も来ない…君が生きている実感をもっと私にくれないか?』
『私にもエルヴィン団長の温もりを感じさせてください…』
『もちろん、構わない。私も君を存分に味わせてもらうよ。調査後は気分が高ぶっているからね。覚悟しなさい…』
アキの唇をエルヴィンは親指でゆっくりと撫でる。エルヴィンに唇を撫でられているだけでアキは身体がビクッとなった。
『唇だけで可愛い反応をしてくれるね。もっと可愛いところを見せてくれ』
『あっ…ん…。はぁ…んんっ』
アキの首の脈筋を撫でるように舌を這わせる。
手をもどかしくしているアキの手をエルヴィンは繋ぐと、舌を首から耳の先まで這わせると、外耳に何度もそっとキスをする。
『ん…エルヴィン…団長のキスの音が…あっあぁ…』
耳元でダイレクトに聞こえる音にアキは足に力が入らなくなり、エルヴィンの服を掴む。
『私も余裕がなくなってくるよ…。アキ、ベッドまで運ぼう』
アキが小さく頷くと、エルヴィンはアキを抱きあげ、隣の自室へ向かった。