第10章 証明*幸村精市(凛蘭さんリク)
「お茶とか持って行くから先に部屋…」
幸村「気を使わなくていいよ。一緒においで」
「え?でも…」
幸村「来るよね?」
「わ、わかった」
幸村「さあ…」
の手をひいて部屋へと入る。
前に来た時と変わらない部屋。懐かしく感じるよ。
「精市…疲れてる?」
幸村「どうしてそう思うのかな」
「なんか難しい顔してるし…」
幸村「疲れてはないよ。ただ…ちょっと怒ってるかな」
「怒ってる?」
幸村「わからない…?」
閉まってるドアにを追い込んでそっと頬に触れながら瞳を見つめた。
いかにもわからないって顔をしている。