第13章 皆がおるのに*忍足謙也(タオさんリク)
謙也「ホンマありえへん…なぁ?」
喋らんイグアナに問いかけて憂鬱な気分を落ち着かせる。
そりゃまあ…誘ったんは2人きりになりたかったからや、と。
せやけどもう台無しや。
謙也「ハァ…」
「ケンヤ?なんやここにおったん」
謙也「…」
「皆待っとるで、下降りよ?」
謙也「どうせジュースあらへんからやろ」←
「何拗ねとんねん。ほら早よ」
謙也「なあ…」
「なんや?」
謙也「自分は俺と2人きりになりたいとか思わへん?」
「なんやまた」
謙也「今やっと2人きりになれとるんや。そうすぐあいつらんとこ戻りたいんか?」
「抜けるわけにはいかへんやろ?」
謙也「ちょっとくらい平気やて…俺自分と居たいんや…」