第2章 プロローグ
階段を下り、ダイニングへ行くと
朝食が並び
グラスの隣に手紙が置かれていた
イスを引かれ、座ると手紙を読み
「朝から最悪な気分よ。ロンドンで人体が自然発火する事件なんて」
ルナールはカップに紅茶を淹れ
「新婚の女性で綺麗な人ばかりで灰になったそうですよ」
手紙を置き、朝食をとる
「旦那さんが可哀想ね。ファントムハイブ家の坊ちゃんも来るらしいし、私行かなくても解決するでしょ?」
「お嬢様は最近裏の方がにぎやかだという女王のお言葉をお忘れですか?仕事しないと怒られますよ。いい機会だと思ってください」
側に立ち、にこやかにほほ笑むルナールだが
その笑顔には有無を言わせないオーラが漂っていた
「行くけばいいんでしょ。すぐに立つわ。おばさまに屋敷を任せといて」
朝食を終え、席を立つと
すぐさま自室に戻った