第2章 プロローグ
朝、眩しい光で目が覚めると
「おはようございます、お嬢様」
黒髪の長身な執事がカーテンを開けていた
私は目をこすりながら
ベットから起き上がり
「今日の予定は何?ルナール」
側に置いてあった紅茶を飲みながら尋ねた
ルナールは笑顔で
「手紙が来ましたので、事件ですよ」
一番聞きたくないことを言った
「朝から事件って、最悪ね。この紅茶、美味しくないから会社に言って改良させないとね」
苦い顔をしたルナールは、私に
「それは私が作ったのですが」
紅茶の茶葉のこと言った
会社ではなかったらしい
「誰がつくろうとこれは美味しくないと答える味ね」
頭を抱え、苦い顔をするルナール
少しこの言葉がきつかったらしい
「お嬢様、お着替えは置いときますよ。朝食はスコーンと魚介のサラダですので」
私の目線に合わすように屈みこみ
首の刻印を触りながら、言った
「わかった。着替えるから出て行ってね?」
「かしこまりました。それでは」
部屋を出ていった後
私は着替えた