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With me

第12章 会いたいです



第12章 会いたいです




「はぁぁぁぁぁーーーーー」


分かりやすく大きなため息をつくのは、五番隊隊長の平子真子


「朝から辛気臭いでェ真子」


人の隊でまたサボってんか、と縁側に寝転がる平子を見下ろして言うのは十二番隊副隊長の猿柿ひよ里


「紫苑が喜助と…なァ…そらため息もでるわ」


紫苑と喜助が恋仲になったと聞いて、かなり落ち込んでいるようだ


「俺のほうが喜助よりエェ男やと思わん?」

「どっちも分からんわ!紫苑もなんで喜助なんや」

「私は平子隊長カッコいいと思いますよ?」

「「え?」」


平子とひよ里が一斉に声のするほうへ向く


「琴乃いつのまに居たんや」

「俺のほうが喜助より…からです」

「琴乃!分かってくれるか?そうやろそやろ、絶対俺のほうがエェ男やで」


よっしゃ!諦めへんでー!!

平子のガッツポーズにたじろぐ2人…

そこへまた1人どんよりした空気を纏った者が現れる


「はぁぁぁぁぁーーーーー」


ドキィン!と平子の心臓が分かりやすく跳ねる


「あ、紫苑おはよー!」

「お、おはようさん」

「なんや紫苑までため息ついて」


紫苑は何も言わずに3人の隣に座り、もう一度盛大なため息をつく


「喜助さんに会いたい……」


ガツーン!と平子の頭の上に岩が乗ってるかの如く平子の頭が下がる


「やっぱ俺諦めたほうがえぇんやろか…」


まぁまぁと琴乃が平子の肩をポンポンと叩く


今日で喜助さんと3日会ってない…

初日は全然平気だった

いつも通り仕事して、いつも通り帰宅した

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