第59章 Swear eternity
はち切れんばかりに膨らんだ喜助の肉棒は、溜め込んだ欲望をたっぷりと紫苑のナカに吐き出した
そのまま紫苑に覆い被さるように脱力した喜助を、反射的に抱き締める紫苑
「ハァ…ハァ…子供、できたらいいっスね…」
紫苑は一瞬驚いた顔をしたけど、すぐにほほえんで
「そうだね」
と優しく笑った
繋いだ手の指には、愛の輪がキラリと光っていた
…─
「ねぇ、前に琴乃とコソコソしてたのってこの事?」
私が体調悪い時に、襖の向こうで2人が揉めているような、そんな声を聞いた
喜助さんには内緒にされて、モヤモヤしていた
「コソコソなんて、人聞き悪いっスねぇ」
喜助さんの腕を枕に、私は逞しい胸筋を見つめていた
「あれは琴乃サンに、いつ紫苑と結婚するのかって急かされていたんスよ」
ボクの腕を枕にしている紫苑
目線を下げると、丁度いい角度にふたつの膨らみがある
あー、勃ちそうっス…
人の気も知らないでその細指でボクの肌を、ツツツ…と触っている
「琴乃がそんなことを…」
「紫苑のことびっくりさせたかったから…でも、不安にさせてスミマセン」
ううん、と言いながらボクを触るのをやめて左手を上に掲げる
「これ、喜助さんが作ったの?」
「そっスよ。100年前に、ね」
「100年かぁ…」
よく100年もこんな綺麗な状態で残っていたものだ
キラリと光るダイヤモンドは、くすみのひとつもない
これ、本当は100年前のあの日くれるはずだったんだよね…
100年前…
そう思うと急になんだか恥ずかしくなって、喜助さんに背中を向けた
「紫苑?」
「な、なんでもない!」
「隠し事は無しっスよ~」
「喜助さんがそれを言う?」
ごろん、と力任せに紫苑をこちらに向かせると、情事の時よりも更に赤くなった頬があった
「…100年前、プロポーズされてたのかなって思ったら、なんだか恥ずかしくなっちゃって」
手で顔を覆う紫苑
その手を取り、指輪を触る
「あの時、紫苑毎日不安そうな顔していたから…ボクは何処にも行かないよって、安心させたくて」