第51章 The DiamondDust Rebellion
「王印は本来、一般隊士ごときでは目にすることも禁じられた王族の宝じゃ」
「そんなことは分かってます!でも、それのせいで紫苑が消えたんス!アタシにそれを調べさせてください!紫苑を…紫苑を探さないと…」
山本は静かに首を振る
「気持ちは分かるが、王印を如何なる理由があろうとも、渡すことはできない。それが掟じゃ」
「そんな…!」
「なんでだよ!人が…死神が1人消えてるんだぞ!掟、掟って…お前らはいつもそればかり!」
一護も怒りを顕にする
山本は同情の顔から変わって細い目で、一護に伝えた
「我らが掟を守らずして、誰が掟を守るのじゃ!」
一護はその言葉を聞くのは二度目だった
かつて百夜が言っていたこと…
何度聞いたって、やっぱり…
「やっぱりわかんねぇよ!このまま紫苑が消えたままでいいのかよ?大事な隊員じゃねぇのかよ!」
「黒崎サン…もう、いいっスよ…」
喜助の左手は帽子を深く被り、右手は一護の肩に手を置いた
「だけど、浦原さん!」
「王印が無くても調べる手段はあります」
「そう…なのか」
浦原さんは技術開発局を創った、天才と言われている科学者…
俺は少なからず何度もその能力を見てきた
本当は俺が探して、俺が助けてやりてぇ…
でも、時間空間次元…どこに飛ばされたかわからない紫苑をどうやって探せってんだ…
俺にはさっぱり思い付かねぇ…
だけど、悔しいけど、浦原さんならきっと…
「紫苑を、必ず見つけてくれ!頼む!」
喜助はその言葉に、静かな怒りを込めて返事をした
「アナタに言われなくても、必ずアタシが見つけ出しますよ」
必ず…どんな手を使っても…!
to be continued...