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With me

第51章  The DiamondDust Rebellion



「邪魔をするのであれば、排除する!」


赤い髪の女が短刀を抜くと、その刀身を炎が纏う


「冬獅郎!なんのつもりだ!」


冬獅郎は刀を振りかぶり、一護に向かって強い検圧で押しつける


「冬獅郎!」


冬獅郎の刀を受け止めながら後ろに下がる一護に、冬獅郎は複雑な表情で言った


「頼む」


その言葉に目を見開いた一護は、冬獅郎に吹き飛ばされ空き地の宙を舞う

上空に目をやると、炎の攻撃が一護を襲う

それに追い打ちをかけるように、青い電が容赦なく落ちる


くそっ…!


土煙が晴れはじめたそこには、頭から血を流す一護が立っていた

それに驚いた二人はそれぞれの攻撃を合わせ、再び一護に襲いかかる


一護は斬月の刀身に霊力を集中させた


「月牙天衝!」


最初の月牙で二人の攻撃を相殺し、もう一度月牙を放った


「くっ…!」


思わず斬撃を避けた二人の間を通った月牙は、後ろに居た仮面の女の刀によって受け止められた


「「琴乃様!」」


琴乃と呼ばれた仮面の女は、痺れる手でしばらく月牙を受け止め、そのまま一護へと弾き返した


「なに!?」


女…だよな?

弾き返された月牙を避けると後ろの地面に衝撃音を放ちながら、大きなくぼみを作った


返された…


瞬間、気づいたら仮面の女に間合いを詰められていた


「なっ…!」


咄嗟に避けた

刀がかすめた頬についた一つの赤い筋からは、たらりと血が流れた


「誰なんだ!お前は!」


再び間合いを詰めて来た女の刀を受け止める

ギリギリと音をたてる仮面の女の検圧に圧倒される


力が…強い…!

というより、弱い場所を攻められている感じだ…

こいつ、強いというより…上手い…


徐々に壁際に追いやられていく一護

ぐっと、力任せに女を押し返した


「っ!」


女が瞬歩で上空へ身を移したと同時に、間髪入れずに月牙を放った


「月牙天衝!」

「縛道の三十九 円閘扇!」


避けきれないと判断した仮面の女は、咄嗟に盾を作って衝撃に備えた


しかしいつまでも手応えがやってこない


ゆっくりと閉じていた目を開けると、目の前に仮面の女とは違う女が立っていた


そしてその女の手によって、月牙は相殺されていた



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