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With me

第49章 なんだ、それでいじけてんのか



第49章 なんだ、それでいじけてんのか



「それじゃあ喜助さん、行ってくるね」

「ほんとーに、ほんとーについて行ってあげたかったんスけど…」

「1人で平気だよ!子供じゃないんだから」

「そういうこと言ってるうちは子供なんスよ」

「なんか前も聞いた気がする、それ」

「気をつけて」

「行ってきます!」


そう言って私は穿界門をくぐった


今日は四番隊での定期検査の日

喜助さんはすっごくついてきたがっていたけど

なんでも、黒崎一護っていう死神代行が1ヶ月の眠りから目覚めそうだと、彼のお父様から連絡があったらしい

それを確かめに黒崎家に行くらしい

黒崎一護というのは、朽木ルキアという死神に死神の力を譲渡されて死神代行になった人間

そして、その罪を問われ処刑が決まった朽木ルキアを助けるために尸魂界に乗り込み、処刑を阻止した

そして、一ヶ月前に喜助さんと一緒に藍染隊長を捕縛した人…

もう隊長じゃないんだった…

その時に使った技が原因で、死神の力を失ってしまったらしい

ちなみに彼のお父様は元十番隊隊長らしい

日番谷隊長と乱菊さんの元上司かな?

そういえば四番隊には今、黒崎くんの同級生の井上織姫って子が手伝いに来ているって聞いた

"事象の拒絶"という不思議な力を持っているとか

その力で怪我を無かったことにしたりもできるみたい

入院中何度か見かけたことがあるけど、話したことはない

今日、喜助さんが黒崎一護を診に行って、その結果次第で尸魂界に知らされるみたい

会ったら話しかけてみようかなぁ

そう思いながら四番隊に入ると、さっそく目当ての人を見つけた

綺麗な栗色の髪、大きな瞳、乱菊さんや夜一さんに負けないくらい大きな胸、会話を聞いていると素直で腰が低くて優しい子なんだとわかる

…だけど前に、私が浦原商店に住み始めた頃、ジン太くんと夜一さんが会話してるのが聞こえて…


『なぁ夜一さん』

『なんじゃジン太』

『店長って井上織姫みたいのがタイプだと思ってたんだけど、違うのか?前に可愛くて胸が大きくて頑張り屋の良い子って言ってたし…』

『紫苑も可愛くて胸が大きくて頑張り屋の良い子じゃぞ』

『いや紫苑さんは、井上織姫とはタイプが違うっていうかさ…可愛いってよりは美人系じゃん?』


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