• テキストサイズ

With me

第35章 手出したら命無いっスよ



「平子隊長も早速告白とかされてたりしてー」

「なっ…」

「仕返し」


心配になったのか次の瞬間には居なくなっていた


「紫苑、司会お疲れ様」

「喜助さん!もぅなんであんなこと言うの?」

「だってあれくらいしないと、紫苑今頃呼び出しの嵐になってたっスよ?」


そ、それは困る…

未だ男の人はちょっと怖いし、告白を断るのもすっごい疲れるし


「そ、そうだけど…」

「いいじゃないスか。自慢の彼女なんスから」

「ん、しょうがないなぁ……もぅ」


ぷくっと頬を膨らませる紫苑がかわいくて思わずキスしていた


「き、喜助さんっ」

「こちそうさま」


みんな見てるのに…とチラと周りを見渡すと


(またやってるよ)

(相変わらず仲良しだよな)


見慣れた隊員たちはもう慣れきっていた


(うわ、俺ショック…)

(本当に付き合ってるんだね…)

(てか東雲四席って平子隊長と付き合ってるの?)

(なんかもー初日から色々辛っ…)


「じゃあ私四番隊行ってくるからね」

「ボクも行こうかな」

「仕事はいいの?」

「だって紫苑に変な虫ついたら嫌っスもん」

「じゃあ付いてきてもらおうかな」

「え、いいんスか?」


いつも断られるのに珍しく素直…


「私も喜助さんに変な虫ついたら嫌だから…」


ボソッと言った紫苑にドキッとしてその場で紫苑を抱き締める


「もー紫苑かわいいっス!」

「あっ、だから人前でやめてって!」









…─








「それでね、喜助さんたら挨拶でね…」

「ふふ、それだけ紫苑さんのこと大好きで、心配なんですよ」

「そっスよー。ねー虎徹サン」

「えー勇音さんまで喜助さんの肩もつのー?」

「はい、終わりましたよ。去年は貧血で倒れちゃったから心配でしたけど、大丈夫そうで良かったです」


定期検査を終えて、四番隊を後にする


「今年はお花見行けそうっスね」

「…うん!」









…─








新入隊員も入って、五席になって、現世任務も行けるようになって仕事量はグンと上がった

不思議と辛くはない

体の調子もいいし、楽しくてたまらない

なんだって頑張れる

そう思っていたのに…

/ 761ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp