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With me

第32章 もっと喜助さんが欲しい



第32章 もっと喜助さんが欲しい



「だから行かないってば!」

「エェやんけ、減るもんじゃあらへんし」

「そういう問題じゃないの!ていうかそもそも…!」


最近はお昼になると、平子隊長が十二番隊に来ることが多い

前は琴乃が良く、平子隊長にお弁当を届けに五番隊に行っていたけど


来て早々なんか喧嘩っぽいことをしてる


「まぁたやってるっスね、あの2人」


最近はこんな光景が日常になりつつある

ていうかいつの間にかタメ口になってるし


「ねぇ、結局2人は付き合ってるの?」


あの酔い潰れた日も、あのあと何があったか覚えてないと琴乃は言う

平子隊長に聞いてもただ送り届けただけだ、と

紫苑の発言に2人の動きが止まる


「付き合ってないよ!」

「はァ?!」


否定した琴乃に対して、平子隊長は驚きの目を向ける


「おまっ……はァー?!そう思ってたんは俺だけか?」

「え?え?てかなんで付き合ってることになってるの?!」

「俺好きや言うたやんけ!」

「え、それはそうだけど…付き合おうとか言われてないし…」

「じゃあちゃんと言うたるから、よォ聞けや!」

「え……う、うん」

「琴乃、お前ンことが好きや。俺と付き合うてくれ」

「…………」


返事のない琴乃に注目すると、今まで見たことがないような真っ赤な顔で、口元を手で隠してた


実はあの日、琴乃を部屋に送り届けて、布団に寝かせた

そしたら琴乃が、寝言で名前なんか呼ぶもんやから…

思わず手が伸びそうになって…

せやけど、ギリギリのところで理性が勝って、俺は帰った

けどその日からモヤモヤモヤモヤしとって…

そのモヤモヤの正体に気づいて、俺は琴乃に気持ちを伝えた

そしたらアイツは、ありがと…ちゅーて、その後何か言おうとしてた所に邪魔が入って聞きそびれた

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