第21章 保護者みたァやな
「はぁんッ……ぁっ…あっ……ゃあッ……」
「っ……はぁっ……紫苑ッ」
腰が揺れる度に水面も揺れて、暗がりに灯される間接照明が雰囲気を演出する
「ごめッ……も、イってい……?」
「はぁ…はぁ……ぅんッ……」
速度を上げる
それに合わせてぴちゃぴちゃと音をたてる飛沫
熱さと快感でおかしくなりそうだった
「愛してるっ……紫苑」
「わたしっ……もっ」
更に熱いモノが紫苑の中で巡る
はぁはぁと息を整える沈黙が心地良い
紫苑から役目を終えた自身を抜き取ると、紫苑を座らせ先ほどのように後ろから抱き締める
「お風呂でするのも悪くないっスね」
「恥ずかしかったんだからっ」
「ははっ、またお風呂でシようね」
その言葉に私の頬は何度目かの熱を持つ
お風呂から上がり、同じ布団に入るといつものように腕枕をしてくれる
この時間が大好き
少し顔を寄せれば肩があって、腕をまわせばこっちに体を向けてくれて
喜助さんの体温を感じながら眠りにつくのが幸せ
なんて言ったら照れてくれるかな?
「おやすみ、紫苑」
「おやすみ、喜助さん」
優しいキスをして眠りにつく
こんな日は良い夢が見れる気がする
好き、大好き
愛してる
ちゃんと伝わってるといいな
…─
「くしゅんっ」
可愛らしいくしゃみをしたのは喜助の恋人
「あーやっぱり身体冷えちゃったんスね。すぐお風呂に入ったのに」
布団をぐるりと紫苑に巻きつけてくる
「これじゃ動けないよ」
「ごめんごめん」
布団を取ってやると再びくしゅんと体を揺らす
「今日は休みなね、疲れも溜まってると思うし」
「くしゃみだけだから平気」
「だーめ。たまにはボクの言うこと聞いて」
いつも聞いてるもん、と子供のように拗ねる
「傍に居てあげたいけど、ごめんね」
「ううん、お仕事頑張って」
「休憩時間には様子見に来るから」
いってきます、と額にキスをして片手をヒラヒラと振る
あーぁ、いっちゃった…
さみしいなぁ
さっきまでずっと一緒だったのに、もう会いたくなってる
私は一体喜助さんのことをどれだけ好きになれるんだろう…