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With me

第18章 ボクの前では我慢しないで



第18章 ボクの前では我慢しないで




琴乃のおかげで男性隊員は気を使ってくれて、琴乃か喜助さんが側にいれば男性と話すのも落ち着いてきた

やっぱり触られるのは怖いけど


「紫苑、ちょっと」


喜助さんに呼ばれて隊首室に入る


「なんでしょう?」

「こことここ、休み入れるけどいいっスか?」

「大丈夫ですけど、何かあるんですか?」


日付的には特別なにかがあるわけではない

しかも連休なんて珍しい


「やだなァ、忘れちゃったんスか?」

「へ?」

「ボクも休みいれるから、楽しみにしててね」


勤務表で紫苑の頭をポンと叩くと、そのまま喜助は隊首室を出ていった


「喜助さんも休み…?一緒に休み…て、え…まさか」


あれだ、絶対あれしかない

そういえば私あの時

"いいですよ"

今頃思い出して1人で耳まで赤くなる


やばい、どうしよ…

緊張してきた…


「あ、そうそう紫苑…」

「きゃああ!」


一度部屋を出たはずの喜助が急に戻ってきた


「あれ、なんで顔そんな赤いんスか?」

「こ、これは別に…約束を思い出したからじゃなくて…」


その言葉に喜助はニヤッと笑う


「思い出したんスねぇ。そんな赤くなっちゃうなら今から練習しときます?」


っ~!!

その言葉に紫苑は顔から火が出そうだった


「そ、それよりなんでまた戻って…」

「あぁ忘れ物したんスよ」


忘れ物?

紫苑は喜助の机の上を軽く見渡す


「忘れ物なんて…」


ないですと言おうと振り返った


ちゅ


振り返ると目の前に喜助さんがいた


「き、喜助さんっ!忘れ物はっ?」

「紫苑にちゅーするの忘れました」

「……も~っ!!」

「かーわいいなぁ」


紫苑の肩を抱き、おでこにキスをする


「ちょ、喜助さんっ」


喜助は返事もせずに、頬にキスをする

2、3回頬にキスしたあと唇を耳まで滑らせる


「ひぁっ……、」

「紫苑、耳弱いの?」

「っ…さ、囁かないでくださいっ」


喜助はニヤッと笑い、紫苑の耳を少しだけペロッと舐める


「はぅ……っ!」

「ここ、好き?」

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