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人類最強が見つけたクソガキ【進撃の巨人/リヴァイ】

第6章 卒団、そして入団



な、慣れろって…
そもそも触り心地が悪いって何?
人類最強の兵士長様には人の頭を撫でる趣味でもあるのか?そう言えば初対面の時から撫でられているような気がする。

「いつまでそこに突っ立ってるつもりだ?」
「え、ぅわ!」

モブリットさんに連行されるハンジ分隊長の如くズルズルと引き摺られてソファにぽいっと投げられる。
乱暴に投げられたにも関わらず高級そうなソファのお陰で全然痛くはなかった。

兵長も正面のソファに座り、こちらを見るのでなんだか1週間前の応接室を思い出してしまう。

「で?覚悟はできたのか?」

ソファの背もたれに肘をかけニヤリと笑う兵長に心臓が跳ねる。
これはアレだ。入団までに考えとけって言われたやつだ。

「雑用でも伝令でもお任せください。兵長に気に入っていただけて便利に使っていただけるなら本望です。」
「は?お前まさかとんでもない馬鹿なのか?」

グッサァ!
キリッと真面目な顔で答えたにも関わらず、兵長からの容赦ない罵倒に壁外に出る前に死にそうになる。
一応これでも考えた結果なのだが、なんだか間違っていたらしい。

「雑用も伝令もうちの班員で充分足りてる。」

まぁ、確かに。
リヴァイ班の皆さんはとても優秀だと聞いているし、新兵の私がパシりなんて逆に邪魔になりそうだ。


「ここまで馬鹿なのは予想外だが、仕方ねぇ分からせるか。」

立ち上がった兵長が私の正面まで歩いてきて背もたれに両手をつく、兵長がなにやら凶悪な笑顔で見下ろしてきて逃げ出したい気持ちで一杯だがあいにくソファと兵長に捕らわれて逃げ道は無い。

「あ、あの兵長??」
「時間はやっただろ。覚悟を決め損ねたお前が悪い」

だから何のと尋ねる前に頬に兵長の黒髪がサラリと触れる。
瞬間、首筋に柔らかいものが押し付けられきつく吸われた。

「ちょっ…んぁっ!」

ツキリとした痛みを感じたと思ったらペロリと舐められ思わず声が出る。
なんだ、今の声は……

そこから発火するんじゃないかと思うほど熱い首筋、うるさい心臓、目の前には悪魔の笑みを浮かべる人類最強の兵士長。

「雑用係じゃねぇと分かったか?」

脳に直接響く様な低音にはくはくと口を動かすが言葉が出ない。
心臓が苦しい、顔が熱い。


「俺は気が長い方じゃねぇ。まだ分からないなら分かるまで続けてやろうか?」




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