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人類最強が見つけたクソガキ【進撃の巨人/リヴァイ】

第6章 卒団、そして入団




「アーニャ何その髪!やめなさいよ!」
「え?これからずっとコレでいくつもりだったんだけど変かな?」

翌日、一緒に調査兵団へ向かおうと約束していたリリアとキースと集合するといきなり怒られた。
何その髪!というのは私が久しぶりに髪をセットしているからだ。
ただ昔ほど短くないので前髪が落ちてこない様に後ろに流している程度だが。

「変ではないけど…はぁ、リヴァイ兵長に怒られても知らないからね!」
「纏めてないとぱやぱや跳ねて卯っと惜しいんだよ。ていうかなんで兵長?」

調査兵団で頭をセットしてはいけないルールでもあるのか?いやそんな馬鹿な。エルヴィン団長とかバシッとセットしてるし。
壁外で邪魔にならないような髪型なら自由ではないだろうか?

「そのぱやぱやが可愛いんじゃない!この鈍感!」
「はぁ!?」

可愛いかどうかはこの際どうでもいいが鈍感て。

「チビの髪型なんざどーでもいいだろ、早く行こうぜ」

未だにプリプリ怒っているリリアに呆れ顔のキースが歩き出す。
まぁ確かに、訓練兵団に入った頃170前後だったであろう身長が今は180近くなっているキースからしたら私はどう見てもチビだけど。
ついでに言うと訓練兵3年目に入った頃リリアにも身長を抜かれている。
成長期が羨ましい。

殆どの同期が12歳で訓練兵団に入ったのに対し、私は入団時既に17歳、貴重な成長期を地下街で過ごしていたせいなのか周りと比べるとかなり小柄だった。

「せめて160位はほしかったな~」
「いいじゃない可愛くて」

さっきからリリアは…はぁ。
19にもなって可愛い可愛いと言われるのも如何なものか。
そもそも今までは「可愛い」なんて御法度、いかに「男らしく」生きるかが重要だったのだからもしリリアの言うようにこの身長と、くせっ毛であちこちに跳ねる猫っ毛が「可愛い」と形容されるのなら、地下街時代短髪にして毎日のようにセットしていた甲斐があったと言える。

「まぁチビも軽くて良いじゃねぇか、ガスの消費少ねぇし。俺はそんな身長御免だけどな。」

キースは立体機動の事を言っているのだろう。
確かにキースと比べれば体が小さい分ガスの消費は少ないし、スピードも出る。
でも突風が吹けば煽られるし、馬への指示は伝わりづらいし、ついでに言えば高い所の物とれないし、チビであるデメリットも多い。

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