人類最強が見つけたクソガキ【進撃の巨人/リヴァイ】
第3章 初めて知った恋心?いえ!憧れです!
いい加減何事か教えてほしいと言えば二人は更に人の悪いニタリとした笑いを浮かべ口を開いた。
「「待っていよう。お前が入団してくるのを。」」
ぼんっ
「なっ!は??はぁ!?!?」
二人に両側から頭をぐしゃぐしゃと撫でられて顔から火が出そうだ。
見られていた?どこから??いやなんで!?
完全にパニックになり頭を抱える私にリリアはニヤニヤ、キースはどこか感心したような表情をしている。
「お前もそんな顔できるんだなぁ」
そんな顔ってどんな顔!?
「だからいったでしょアーニャは結構可愛いとこあるって」
か、可愛い!?
もう本当に熱が出て風邪なんじゃないかと思うほど顔が熱いし変な汗が止まらない。
兵長の行動に対しての自分の動揺っぷりに追い付けずにいるのにそれをまさか二人に見られていたなんて…
落ち着こう、とりあえず……で、できる限り。
ふぅーと深呼吸をして顔の熱をなんとか逃がす。
「いつから見てた?」
なんだもういつも通りの顔かよつまらねぇとかなんとかキースがぶつくさ文句言ってたので思わず舌打ちしてしまってリリアに怒られた。
「アーニャが兵長に調査兵団に入りますって敬礼したところよ。
リヴァイ兵長の訓練の時、アーニャ呼び止められてたじゃない?その後の訓練が終わった後もすぐにいなくなっちゃうし、それで、兵長に言われたことを気にして自主練してると思ったからそろそろ夕食よって二人で呼びにいったの。
そしたらまさか兵長といるんだもん。びっくりしちゃったわ。」
そしたらアーニャが顔真っ赤にしてひとりでわちゃわちゃしてるしサニーに置いていかれてるし笑っちゃたと続けるリリアにキースもあれはレアなもんを見たと笑っている。
私はと言えばなんかもう、撃沈。
テーブルに突っ伏して自分は普段どんな顔をしていたかとか、どうすれば顔の熱が引くのかとか、とりあえず明日の対人訓練でキースはぶっ飛ばすとか、とにかくぐるぐる色々考えていた。
「でね、アーニャ、私達が今日あなたに伝えたかったのは今のあなたの心のことよ。」
「え?こころ??」
予想外のリリアの言葉に顔をあげる
「まぁ、俺はお前をからかうために呼び出したんだけどな。」
ゴスッ
キースにチョップをかますと今度はキースがテーブルに突っ伏した。ふん、ざまーみろ!