人類最強が見つけたクソガキ【進撃の巨人/リヴァイ】
第3章 初めて知った恋心?いえ!憧れです!
リリアはテーブルに沈んだキースに呆れつつ、また私の頭をわしゃわしゃと撫でてきた
あぁリリアのこの優しい笑顔が好きだなぁ
「ねぇアーニャ、兵長に待ってるって言われて、こうして撫でられたときキュンってしたでしょ?」
「え!?」
キュ、キュン?あれが?え?いや…あの時は……
困惑する私を可笑しそうに、でもどこか嬉しそうに見てくるリリアに促され、あの時の感情を思い出す。
「あ、あの時はさ?キュン?ていうか…なんか…ぼんってなんか爆発したんだよ!うん!そう!キュンじゃなかった!」
ぶはっ!とキースが盛大に吹き出したと思ったらリリアは頭を抱えている。
「ちょ、なに笑ってんだよキース!」
「いや、お前それ…ぶっは!ダメだ!あーハラいてぇ!爆発って!!そりゃ、強烈だったな!!」
ゲラゲラと笑いながら涙目になっているキースにはもう怒りを通り越して殺意をおぼえる。
明日の対人訓練マジで覚えとけよ
いやむしろここで一発殴っとくかと思ったところでリリアのはぁぁ~っというおもーいため息が聞こえ、拳を引っ込めた。
「はぁ…もうこの際キュンでもぼんっでも良いけど、アーニャ、それって恋に落ちたんじゃない?」
なんですと???
「人類最強の兵士長様にお前が惚れたんじゃねぇかって言ってんだよ」
は!?!?
私が?恋?惚れた??兵士長に???
「ないないないない!!!あれはビックリしただけで!私が恋とかあるわけないだろ!」
昼間も思ったけどキュンだの恋だの柄でもない
私には縁遠い話だ
「でも兵士長の事が頭から離れないんじゃない?」
リリアはそれって恋よ!なんて力説してくるけど、そんな筈ない。そうだ!あの感情は憧れと尊敬。
「あのリヴァイ兵長に単独で指導してもらったんだよ?忘れられないって!すごい貴重な体験だったから興奮が覚めないだけ!」
あ、ちょっと何その呆れまくった顔。
キースまで残念そうな顔してんじゃねぇよ
「じゃぁお前はリヴァイ兵長の事はなんとも思ってねぇと?」
「だからすげぇと思ってるよ!人類最強だぞ!兵士として憧れてるに決まってんだろーが!!」
しつこいキースについ昔の口調が出てしまう。
リリアに言われてだいぶ口の悪さは改善されたと思ってるけどイライラした時、余裕の無いときはだめだ。