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恋人が意外とSなんですが

第4章 それ全く冗談になってないです







"翔くん"
彼の名前がタイミングよく出てきた、
これはチャンスである。

今、このタイミングで言わなくては。
このまま黙ってちゃいつかバレた時に
「何故黙っていた」と殺される…!



あのさ、と口を開く前に
先を越されてしまった


「てか、
 翔くんと何もないの?」

「え!?」

「そうよ、この間だって
 私達気使ったんだから」

「ええ!?」

「折角2人きりにしてあげたんだから
 ちょっとくらい何かあっても」



まじですか、
あのタイミングは
あなた達がくれたものだったのですか!
ハンター…いや!なにこの御幸の光は…!


「…め、女神、様だったんだ…」

「は?」

「何言っちゃってんの?」

「ちゃんの頭がイッちゃったあ」


眉を寄せて私を物珍しそうに見る女神たち。
…相変わらず、言うことキツいな。



「…いや、あのさ、実は…
 付き合うことに、なった、櫻井さんと」


彼女達の様子を伺うと
だいぶ間が空いて


「「「………は?」」」



3人の言葉がタイミングよく重なり
大きな目で私を見つめる。


「…い、いや!なんかねなんかいつのまにか
 …好きに、なってたって、いうか…」


慌てて話す私にガタンっ、と
音をたてて立ち上がった女神たち。



「……」

「は、はははははい!」



自分だけズルい!そう怒られると
思い背中を丸めて目を瞑ると



「よくやった!」と
歓喜の声が響き渡る。




「……、は、い?」


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