第21章 ☆Bad END☆ エピローグ ー主人公編ー
「ありがとうございます、それで……
多分しばらくの間は待機することになると思うんですけど
ギリギリのところまで持ち耐えて欲しいんです。
余計な刺激を、2人にあげたくありませんから……」
『まぁ、ゆりちゃんが生きてたってなったら
警察も黙っていられないだろうし
ゆりちゃんと三船くんを保護すること優先で動くかもね。
……もしくは兄貴達を確保するかのどっちか、』
_コクッ「っ……」
ゆりは宙の言葉に小さく頷いた。
もしかしたら翔以外にも圭吾が来る可能性もある、そうとなれば
弟の危機に兄が黙っていないだろうとゆりは思った。
『その点もなんとかなると思うからとりあえずこっちに任せて。
一応……オレにもちょっと考えてることがあるからさ。』
「っ……?」
(考え……一体何だろ……)
『まぁ頭混乱するといけないから今は言わないけど
とりあえずゆりちゃんがしたいこと教えて?
オレはそれに合わせるから。』
「っはい……とにかくこれは、一か八かなんです。
もしかしたら私だけじゃなく響さんも捕まる可能性がありますから……」
『だねぇ……
ゆりちゃん保護プラス親玉逮捕でウハウハするかもね警察は。』
「っ……」
『ゆりちゃん的には、
本当にギリギリのタイミングでってことだよね?
極力警察には2人に関わって欲しくない感じ?』
「はい、あくまでこれは響さんと憲吾の……いえ、
私を含めた3人の問題ですから他の人達に邪魔されたくありません。」
『分かった……その辺も上手く調整かけてみるから、』
「っありがとうございます宙さん、こんな無茶なお願いをいきなり……」
『オレだってゆりちゃんに尽くしたいし気にしないで?
まぁ本当にゆりちゃんが三船くんのことどう思ってるのかは
正直なとこに気になるところではあるけど……
とりあえずゆりちゃんの言う通りに動くから安心して!』
「っはい、お願いします……もし何かあったらメッセージください。
返信、遅れるかもしれないですけど……」
『オッケー、んじゃオレも今から忙しくなりそうだし一旦切るね!』
「はい、」
2人は電話を切り、ゆりは響が帰ってくるのを部屋で待った。
そして窓の景色を眺めていると響が出先から戻ってきた。