第21章 ☆Bad END☆ エピローグ ー主人公編ー
『っ……言いたいことは、なんとなく分かったよ。
ようは三船くんが暴走する前に止める人が欲しいってこと?』
「っはい……やっぱり、難しいですか?」
(いきなり過ぎるよねこんな事……しかも明日だし……)
『……ぶっちゃけ、できないことはないよ。
その、警察のお偉いさんに通すこと……』
「っ!?」
ゆりが少し諦めかけた時、
予想だにしない宙の言葉に驚きを隠せなかった。
「っ本当ですかそれ!?」
『いやいや!さすがにオレがいきなり直接は無理だから!
……まぁ、お偉いさんと繋がれるツテがあるって言うのかな……
オレも少なからず組織と繋がりあるわけだし?
どっかの秘密機関がオレに目をつけてるって感じかなぁ……』
「っ……」
『……でもさ、そんな事したら兄貴にも支障出るんじゃない?
ようは日本警察に組織のことがバレるんだからさ……』
「っはい……でも、最悪響さん達は逃げられると思います。
だって……あの人達だけの力でここに辿り着けていないんですから……」
『うっわぁ、ゆりちゃんも言うね〜笑
まぁそれは同意かな……なんか急に面白くなってきたからオレ乗るわ!
ゆりちゃんの作戦♪』
「っ作戦っていうほどじゃ……でも、協力してくれるんですか?」
『いいよ、協力してあげる。
オレも三船くんともう試合できないなんて嫌だし
好きな女の子にはちゃんと尽くさないとねぇ……』
「っ……そんなこと言われたって、私はもう響さんしか……」
『……分かってる。でも、たまにはオレとも遊んでくれない?
それくらい兄貴も許して欲しいし上手くいった暁には
ゆりちゃんからもそう言ってよね!?』
「っ……わかりましたよ、
響さんに殺されない程度にお願いしますね?」
ゆりは小さくため息をつきながら応えた。
『また怖いこと言うなぁ笑
分かってるよそれくらい、オレもそこまでバカじゃないから。』
「っそれじゃ、お願いしてもいいですか?」
『いいよ、どこまでやっちゃっていいの?』
「……対談する場所はビルのB3エリアみたいです、
詳しい時間は分かりませんけど大体18時頃に
ジュリさんが憲吾を連れて来ると思います。」
『オレ、ジュリさんとは結構面識あるからちょっと当たってみるよ。』
「ありがとうございます、」