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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第21章 ☆Bad END☆ エピローグ ー主人公編ー


出先から戻ってきた響はゆりの部屋の扉をノックした。


_コンコン「ゆり、部屋に居んのか?」

「っ!
響さんおかえりなさいっ」


扉を開けると目の前には響の姿、ゆりは響を部屋に招き入れた。
全ての記憶を取り戻しているゆり、それを知らない響、
ゆりはできるだけ平然を装った。


「お前が部屋に籠ってるなんて珍しいな……明日のことでも考えてたか?」

「うん……あと、藤ヶ谷ゆりについて色々調べてたの……
どんな感じだったのか気になって……
今事務所とか大変そうだなーって感じだったかな……」


だがふと事務所のことなどを思うと少し胸を締め付けられた。
そんなゆりの心境を悟ったのか、
響はゆりの頭に手をポンっと置いた。


「しけたツラすんじゃねぇよ……なんだ?
表の世界に帰りたくなったか?」

「っ!?っ違う、そんなんじゃ…!
っ……ただ、申し訳ないことしたなーって今更思ったり……」

「……お前、まさか……」


ゆりの様子が少し怪しく思ったのか響は目を細めゆりを見た。
だがゆりは持ち前の演技力でなんとか持ち堪えた。


「っ……?
(やばい、響さんちょっと勘づいたかな……?)
響さん、どうしたんですか……そんな難しそうな顔して……」

「っ!
っいや、なんでもねぇよ……今日は外に食いに行くか?
ここ何日かずっと室内で飽きたろ。」

「っうん……響さんがそう言うなら今日は外食がいいかな、
まだ特に夜ご飯の支度してないし……」

「わかった……30分後には出っから準備しておけよ。」

「はいっ、了解です!」
(ギリギリセーフ、かな……)


響の様子をちょくちょく伺いながら会話を進め外食先に向かった。
だがゆりはその移動中、車から見える景色から目が離せなかった、
なぜならそれはゆりもよく知る土地だったからだ……。


「……。」
(懐かしい……小さい時によく見てた景色……私のふるさと……
もしかして響さん、わざとこの道を……)


ゆりが景色に夢中になっていると運転中の響が声をかけた。


「なんか気になるもんでもあったか、」

「っ!
ううん別に……すごく穏やかそうな街だなぁって思って……」
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