第21章 ☆Bad END☆ エピローグ ー主人公編ー
「っ……」
短時間の間にどんどんと頭の中へ流れてくる記憶、
ゆりは頭を押さえなながらも全て受け入れていった。
『あの二人の血を引いてんだから、当然と言えば当然だな……
これから、母親や父親を超えるつもりで仕事に励め。
どんな仕事にも、全力で取り組め。』
『っ……はい……』
『まだ14なのに、しっかりしてんな……
餓鬼って言うに言えねぇな……』
『そ、そんなトップアイドルだなんて……
私なんて、まだまだですから……』
『どの口が言うんだよー(笑)……って!!
俺今マジであのゆりぴーと話してんのかよ……』
『ぇっと……お名前は……』
『っ内山吾郎です!!海王工業高校3年生でーす!!』
『……あの時、クレープ屋さんで三船さんといた人ですよね……?』
『っそうそう!』
『普段は、滅多に会えないから言えないけど……大好きだよ……
パパのこと……たった一人の、パパだから……』
『っ……あり、がとな……(微笑)
俺も、お前が大好きだよ……たった一人の、大事な娘だ……
これからも、ずっとな……』
『今なんとなく、自分の気持ちがわかった気がする……』
『っ……それって……///』
『俺は……お前のことが好きだ……』
『っ……!三船さん……』
『私は、あなたのことが好きです。
最初に出会った頃から、あなたのことが好きでした。』
『……正直、実感は沸かない……でも、嬉しい……』
『三船さん……』
『……ひとつだけ、いいか?』
『はい?』
『……なんで、俺なんだ?
お前になら、もっといい奴はいくらでもいるだろ……』
『……なんで、しょうね……
そう言われると、意外とわからないです(苦笑)
でも、最初に助けれた時……凄くドキドキしたんです。
また、あなたに会いたいなって……』
『っ……なんで……』
『それは、私にもわかりません……でも、
あなたが私にとってかけがえのない人ってことは……確かです。』
『っ……』
「っ……憲、吾……」
(私、花火大会の時に告白されて……その後ライブでMiss You歌って、
憲吾に想いを伝えたんだっけ……
それで、そこからも色んなことがあって……)