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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第20章 ☆??ルート☆ Bad END


レストランで食事をした翌日、
憲吾が亡くなった日の夜9時に百合は空の街に帰る事にした。


「百合、もう行くのか?」

『うん、どのみち12時になったら強制的に帰されるし
こうしてちゃんと2人が起きてるうちにね。』

「そっか……帰ったらゆりと叶輔も居るのか?」

『叶輔は人であった形がなくて魂だけなの、
でも2人とも私の側にいるよ?』

『……2人によろしくねお母さん、』

『うん、キラちゃんも太輔と仲良くね?
たまに反抗して喧嘩してもいいからね笑』

「わざわざそんなこと言うなよ(苦笑)」

『笑笑』

『わかった笑』←

「キラも同意すんな。ったく……(苦笑)
これが最後のお別れとは思えねえな……」

『私らしくていいでしょ?笑』

「……そうだな。
それじゃ百合、元気でな。」

『うん、これからもずっと見守ってるからね?』

「あぁ、ありがとな百合(微笑)」

『……(微笑)』


百合が微笑むとレンの体が光に包まれるように輝きだした。
そしてその光からは透けながらも人間体の百合の姿が現れ
太輔は思わず息を呑み腕を伸ばした。
百合の姿は14年前と変わっていなかった。


「っ百合……」
(あの頃と、変わってない……)

『太輔……キラちゃんをよろしくね?』


百合も太輔に腕を伸ばした。
だが透けてる身体ではお互い触れることはできなかった。


「っあぁ……」


それでも確かにお互いが通じ合ったことは感じた。


『……キラちゃんも、ゆりの代わりにパパ支えてあげてね?』

『うん、お母さんも元気で……』


キラも百合に腕を伸ばし百合は2人の手を取った。


『……(微笑)』


百合は2人に微笑み光は夜空へ向かい
透けていた身体はどんどん薄くなっていった……。


『ばいばいキラちゃん、ばいばい……太輔(微笑)』

「っ百合……!」


太輔が百合の名前を叫んだ時、
百合の左薬指につけていたミルキーウェイの結婚指輪がキラリと
光った瞬間に百合の姿は光と共に夜空へ消えていった……。


「っ百合……」
(本当に、行っちまったんだな……)

『お父さん……』
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