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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第20章 ☆??ルート☆ Bad END


もし俺の推測が当たっていたなら、
今ゆりはどうしているんだろうか……。


「きっと三船くんは、ゆりの元にいったはずですから……」

「……だと、いいですね。」


本当に、あの2人が幸せになってくれてたらどんなに嬉しいだろうか……
藤ヶ谷さんの言う通り、ゆりと三船は一緒に笑い合っててほしい。


それが天国でも地獄でも……。


あの2人の絆は、確かなもののはずだ。
お互い一緒なら2人はどんな辛い事があってもきっと……
乗り越えられるはずだ。






それから憲吾の葬儀が執り行われ一通りの儀式を終えた。
そして翌日からは再びそれぞれの日常が始まった……。

























吾郎side

「憲吾……お前の分まで、俺が頑張るからな。」


ゆりが憲吾にプレゼントしたブレスレットを
手のひらに乗せながらそこに誓うように呟いた。
これは圭吾から渡されたものだ。


『吾郎くん、このブレスレットは君が持っててくれないかな?』

『っこれ……ゆりちゃんが憲吾にくれた……』

『うん……俺や勇吾が持ってるよりは親友の君に持っててほしくてね。
きっと憲吾やゆりちゃんもそのほうが喜ぶと思うから……』

『本当に、俺でいいんですか?』

『うん、お願いね?』

『……はいっ』


「おい吾郎ー!練習行くぞー!」

「おうっ!」


吾郎はブレスレットをカバンにしまうと
同じ部活仲間の同級生と共に部活に向かった。



圭吾side

俺は誰も救えなかった。
憲吾も、ゆりちゃんも……

勇吾には事件の真相を話そうと思ったけど
櫻井さんにけして口を割らないようにと言われた。
あくまで裏組織の事件に巻き込まれたということだけ、
その組織が銀狼ということは公言しないようにと……

だから勇吾にもゆりちゃんが
実は生きていたってことも話していない。
こんな身近な人物にも言えない、正直なところ辛い。

なぜ櫻井さんがそう指示したか、
それはゆりちゃんが生きてたなんて事が公に知れたら
日本警察における信頼が欠けるからだと思う。
だから櫻井さんはあの場にいた全員にそう指示した……。

俺は初めて日本における闇を感じた。
いや、世界中でこういうのは起きてるのかもしれない……。
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