第20章 ☆??ルート☆ Bad END
太輔とキラの座って葬儀が始まるを待ってる中、
剛太が2人の元にやってきた。
「藤ヶ谷さんお久しぶりです。
お隣座っても大丈夫ですか?」
「っ荒木先生……どうぞ、
荒木先生も三船くんの葬儀に?」
「はい……三船も、
俺にとっては大切な生徒に変わりはありませんから……
ゆりの件といい、今度は三船までが……」
「っえぇ……本当に残念でなりません。でももしあの時、
俺が三船くんに気を遣っていたらこんな事には……」
『っお父さん……』
再び顔を俯かせる太輔、キラは心配そうに太輔を見た。
「藤ヶ谷さん、そんなに自分を責めることはありませんよ。
俺だってもっと三船のことを理解していればこんな無茶なこと……
三船にとって、それくらいゆりが大切だったってことです。
俺たちだけじゃ拭いきれない悲しみができるほど……」
「っ……」
「俺たちに、真相を知る術はありません……今はただ、
三船の魂が救われることを祈りましょう……」
「っ……えぇ、そうですね。
きっと三船くんは、ゆりの元にいったはずですから……」
「……だと、いいですね。」
剛太は少しの間を開けると太輔に同意するように小さく微笑んだ。
剛太side
ゆりに続き、今度は三船までが死んだ……。
原因は三船が裏社会に足を踏み入れたことで
裏組織の事件に巻き込まれ死亡したという事だ。
詳しい経緯は櫻井さんに聞いてみたけど案の定答えてはくれなかった。
ただ櫻井さんの表情から見て俺だけじゃなく身内にも
言えないような事が隠されているんじゃないかって気がしてならない。
それに、三船は少なからず裏世界と関わりがある時期があった。
それを考えればそう簡単に事件には巻き込まれないはずだし
もしそうならゆりが絡む時だけの気がしてならない……。
もしあの時三船が言っていた『ゆりは生きてる』という言葉、
あれが本当で三船がそれに関係ある組織に踏み入れたなら
そこで巻き込まれた可能性のほうが高い……
もちろんゆりが生きてたってなったら櫻井さん側は
藤ヶ谷さん達にそんな報告はできないはずだ。ましてや国民全員が
ゆりはあの時死んだと認識してるなら尚更……