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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第20章 ☆??ルート☆ Bad END


「「……。」」


2人で心中を図りそのまま息を引き取ったゆりと憲吾、
圭吾はただ憲吾を抱きしめながら泣き叫んでいた。


「憲吾ッ!!憲吾ッ!!!
目を覚ませよおぉぉッ!!!」

「……。」





















どんなに圭吾が泣き叫ぼうが憲吾が目を覚ますことはない。
そして一度事件は収束する事になりその場にいた悟は特殊部隊に
取り押さえられ樹も処罰を受ける為北斗に手錠で手首を拘束され
本国・アメリカに引き渡される事になった。

ゆりと憲吾の葬儀は別々に行われた。
既に死亡してるとされたゆりは警察庁内、
参列したのもその警察関係者のみだった。

憲吾は裏組織の中でトラブルに見舞われ死亡したとされ
その報告を吾郎や勇吾などにした上で葬儀が行われた。
通夜には圭吾と勇吾が参列しその翌日の葬儀には
吾郎をはじめとする同級生や後輩達、それに加え太輔や剛太なども参列。
太輔はキラと共に葬儀にやってきた。


「っ三船くん……何でこんな事になって……」
(一体彼の周りで何が……)

『お父さん……やっぱり、憲吾の言ってたことは正しかったのかな?
ゆりは生きてて、それを助けようとして憲吾は……』

「っ……さぁな。
どっちにしろ、三船くんが巻き込まれたのに変わりはない。
それに……ゆりが本当に生きてたなら櫻井さんだって
報告してくれるはずだろ……」

『……お父さんは、そんなに信頼できて凄いね。
もしかして、一昨日見たゆりとそっくりだった子は
ゆりだったんじゃないかな……だって、
お父さんが見間違うくらいだもん……』


「っ……」
(もし本当に、一昨日見た子がゆりだったなら俺は、
俺は本当にゆりを見捨てた事になるのか……?)


太輔は椅子に座ったまま顔を俯かせた。
キラはそんな父の背中を摩り安心させようとした。


『お父さん……あまり自分を責めないでよ。お父さんは何も悪くない。
きっと……ゆりもお母さんも空の街で見守ってくれてるから……
きっと、憲吾もゆりと同じ場所に行ったはずだよ?』

「っ……あぁ、
ありがとなキラ……」
(あの2人が、空の街でお互いに笑い合っていたら……)


太輔はただ2人が空の街で笑い合っていると信じる事にした……。
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