第20章 ☆??ルート☆ Bad END
_パパァンッ!!
「「っ!!」」
「「……。」」
_バタンッ…!
銃声と共にその場に倒れ込むゆりと憲吾、
2人は横たわりながらお互いを見つめ合った。
「ゆり……」
「憲吾……」
_ぎゅっ…
2人はこれで全て終わる、そう思った。
2人は微かに残った腕を伸ばし手を繋いだ……。
「憲吾……ありがと、」
「俺たちは、ずっと一緒だ……
もう絶対に……その手を離さないからな……」_ギュッ…
「憲…吾……」_ガクッ…
(これでやっと……)
憲吾がゆりの手をギュッと握りしめた時、
ゆりは小さく憲吾の名前を呟くとそのまま目を閉じた。
最期に何を思ったのかは、本人にしかわからない。
また憲吾もどんどん意識が遠のいていくの感じたが
ただゆりを見つめた……。
「っ…ゆり……」
(これで、これでよかったんだ……やっと俺たちは……)
憲吾も目を閉じようとした時、憲吾は圭吾に抱き抱えらた。
「っ憲吾!憲吾ッ!!しっかりしろッ!!!
お前何馬鹿なことして!!!」
圭吾は涙を流しながら憲吾を見た。そしてその涙は憲吾の頬を伝った……。
「っ…はッ……ざまぁみろ、っての……」
「っ……」
「これは俺たちが選んだ道だ……口出し、すんじゃねぇよ……」
「っ憲吾……」
唇を噛み締める圭吾、
その一方で翔もゆりを抱き抱えたが……
「っ…しっかりしなさいゆりちゃんッ!」
「……。」
「っ……間に合わなかった、か……」
ゆりは既に息を引き取っていた……。
翔は顔を歪ませながらゆりをゆっくりと寝かせた。
そして憲吾も圭吾の腕の中で息を引き取ろうとしていた……。
「っ憲吾……これで終わりだと思うなよッ!!
絶対生きて、罪を償わせるんだからなッ!!」
大粒の涙を流す圭吾、憲吾がこのまま助からないと分かっていても
生かしてやりたいと心の底から思った。
だがその思いは届くことはなく憲吾はゆっくりと目を閉じていき……
「はッ……出来るもんなら、やって…みろ、よ……」_ガクッ…
憲吾はゆりの手を握ったまま圭吾に看取られるように
そのまま息を引き取った……。
「っ憲吾……っ……
憲吾おぉぉぉぉッ!!!」