第20章 ☆??ルート☆ Bad END
「お前まさか……」
「っ……」
響はゆりがこれから何をしようとするのか察し
ゆりは顔を歪めた。そして銃を一度置くと響を抱き締めた。
「私だって、これまで散々沢山の人に迷惑かけたし傷つけた……
私だけ天国だなんて、許されませんから……」
「っ……」
「私も……後で行きますから……」_グッ…
「っ!」
ゆりは響の顔に顔を近づけると目を閉じ……
_チュッ…
「っ……」
(ゆり……)
「……。」
最後の口付けを響に落とした。
響も目を閉じ唇を離すと最後の言葉をゆりに囁いた……。
「っ……ゆり、ありがとよ……」
「……。」
『ありがとう』
最期にその言葉を残し響はゆりの腕の中で息絶えた……。
ゆりは息を引き取った響をゆっくりとその場に寝かせてやった。
「っゆり様……どうするおつもりで……」
「……銀狼のリーダーである響さんが亡くなった以上、
この組織があり続ける意味はなくなりました。
この組織に、居る理由もなくなりました……逃げるなり自首するなり、
伊集院さんの好きにしてください……」
「っ何をおっしゃって……」
悟はゆりが何を言っているのか理解できなかった。
その時……
_バンッ!
_ダダダダダッ…!
「「っ!?」」
「……。」
開くはずのない扉が開かれ
何十人ものの特殊装備を着用した男達が部屋に入ってきた。
もちろんその場にいた人物達は驚きを隠せなかった、
たった一人を除いて……。
侵入してきた男達の後ろから、見覚えのある人物達が歩いてきた。
それは憲吾と樹もよく知る人物だった……。
「憲吾……」
「……。」
「っ圭吾……何でお前が……それに櫻井さんがなんで……」
「ちーっす三船くん、兄貴と派手に揉めたねー。
それに樹さんも、もう少し警戒したほうが良かったんじゃない?」
「樹、あれからお前の行動は監視させてもらったし本部にも伝えた。
数々の不正行為、懲罰は免れないぞ。」
「っまさか、
北斗は何か仕掛けるとは思ったけどまさかの宙くんねぇ……」