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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第20章 ☆??ルート☆ Bad END


「っ!?
憲吾、何して…!」


ゆりは目を見開きながら憲吾を見上げた。


「贖罪だよ……コイツは元から殺されてもおかしくねぇ奴だ。
……ゆり、その悪魔から解放してやるよ。」

「っ馬鹿な事言わないでよ!!
私の知ってる憲吾はこんな事しないッ!!
私が好きだったのは……
優しくて、夢に向かって一生懸命努力している憲吾なの……

でも、もうそんな憲吾はいない、
私が好きだった憲吾はいない……」


涙を流しながら憲吾を見るゆり。


「……。」

「っお願い憲吾!!
これ以上誰も傷つけないで……これ以上罪を重ねないで……
今ならまだ間に合うから……」

「……。」


憲吾はゆりを見るがすぐ視線を響に戻した。


「もう、後戻りは出来ねぇんだよ……俺は、
お前を取り戻す為に全て捨ててきた。
後悔も何もねぇ……」

「っ憲吾……だめ、駄目だよこんな事……
こんなの、内山さんや圭吾さん達だって望んでない……」

「アイツらのことなんて、もうどうでもいいんだよ。」

「っ!?
っ憲吾……何言って……どうでもいい?
何でそんなこと言えるの……?」


ゆりは信じられないという表情で憲吾を見た。
目の前にいるのが本当にあの憲吾なのかと疑うほどだった……。


「アイツらは俺らを見捨てたんだよ。
俺はゆりが死んだなんて、これっぽっちも思わなかった。
棺桶の偽物を見ても、すぐにゆりじゃないってわかった。
なのにアイツらも、父親も……ゆりが死んだと思い込んでる。」

「っそんなの当たり前じゃん……!
だって、その為に私のクローンを……」

「ほんとアイツらには見損なったぜ……父親さえお前を見捨てて
あのアンドロイドをゆりの代わりとして扱ってんだからな。」

「っパパはそんな事しない!!
キラちゃんのことも一人の娘だって思ってくれてるだけだよ!!」

「ほんとゆりは優しいな……あんな奴らにまで、」

「っ優しくなんてない、当たり前のこと言ってるだけだよ……
っお願いだから、元の優しい憲吾に戻ってよッ!!」
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