第20章 ☆??ルート☆ Bad END
「……(嘲笑)」
「っ……憲吾?」
ゆりは樹の行動や憲吾の表情が理解できなかった。
「おい……銃は万が一の時だったんじゃねぇのかよ(嘲笑)」
「まぁ予想外の展開だったし?
シナリオ狂う前にチャチャっとねぇ……」
樹も笑みを浮かべながら銃口を響に向けた。
「っテメェら……まさか繋がってたのか……」
「ご名答っす響さん♪
んじゃ、響さんが拳銃取り出す前に……」
「っふざk_パァンッ!‥っ!」
「響さんッ!!」
「ッく……っテメェ……睨」
樹の放った弾は響の右の上腕を貫通した。
ゆりは膝を曲げる響に駆け寄り支えた。
「それでお得意の利き手は使えなくなりましたねぇ♪
一応左腕も潰しておこうかなぁ……」
「っ!?
っ止めてジュリさん!!」
「っば、ゆり……!」
ゆりは響を庇うように両腕を広げた。
「っ……」
「ちょいちょいゆりちゃん……そこに立ってたら危ないよ?」
「っ……響さん殺すなら私も殺してッ!!」
「勇ましいねぇ…… でも "オレは" 響さん殺すつもりないよ?
無論ゆりちゃんもね、」
「っ……?」
_パァンッ!
「ぐッ…!」
「っ!?」
ゆりが樹を見上げ首を傾げた時、
別の方向から銃声が聞こえ響の呻き声が再び聞こえた。
銃声がしたその音の方向には憲吾しかいないはず、
ゆりは恐る恐るその方向へ顔を向けた……。
「っ……っ!?」
ゆりの目の前に映った人物は銃を構えた憲吾の姿、
間違いなく響を撃った人物で間違いなかった……。
「っ憲吾……何で……」
「憲ちゃんナイス〜
見事に左腕に当たってるよ〜♪」
「っジュリ……これもテメェが仕組んだのか……」
「憲ちゃんの腕、凄いでしょ〜?
初めて練習した時素人と思えないくらい筋良かったんすよ♪」
「っ……」
ゆりは涙を流しながら響の体を支えていた。