• テキストサイズ

藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第20章 ☆??ルート☆ Bad END


電話を切り数分経たないうち、
響を先頭にゆりと悟が後ろに続くように入ってきた。
ちなみに憲吾達が入った扉とは反対の扉から姿を現した。


「っ……ゆりッ!!」

「っ……」


思わず叫ぶ憲吾、ゆりは少し表情を歪めた。


「よぉ三船、よく来たな……」

「っ……」

「三船くん、落ち着きなよ。」


憲吾は対峙する響を睨んだが樹が落ち着くよう肩を叩きながら促した。


「その様子を見ると、ジュリには大人しく着いてきたようだな。」

「……ゆりを返せ、」

「ここでオレが
『はい、どうぞ』なんて言って返すとでも思ってんのか?
……それに、ゆり自身はお前のことを覚えていない。
お前が身を引けば全部丸く収まるんだよ。」

「はあ……?
散々ゆりを傷つけて、
記憶を消してまで奪ったくせによくお前が言えたな……」

「そうだな……
オレは一度手に入れたいと思ったモノは確実に手に入れる主義だからな。
記憶を消す直前まで、
お前を想っていたことには呆れるほど関心した……だが、
藤ヶ谷ゆりがこの世から消えた何週間の日々、オレたちも
濃い時間を過ごしていたわけだからな……たとえゆりの記憶が
戻ったとしても、お前のところにはいかねぇよ。」

「っ……睨」

「っ……」


再び響を睨む憲吾、ゆりは思わず肩を震わせた。


「おっかねぇ顔すんじゃねぇよ、ゆりがビビってんだろ。」

「っ……響さん、私は大丈夫だから……」

「……ゆり様、そろそろお二人に真実を話しては如何ですか?
このまま彼が身を引くとは到底思いません。
話に早くケリをつけるのであれば
貴女様からおしゃったほうがよろしいかと……」

「は……?
おい伊集院、どういうことだ……」


響は後ろにいる悟に体を向け眉間に眉を寄せながら見下ろした。


「っ……?」

「え、なになに?
どうなっちゃってんの?」


憲吾と樹も今何が起きているのかわからないようだ。
だがゆりは一瞬顔を俯かせるとすぐに顔を上げた。
そして響を見上げ……









































「……ごめんなさい響さん、」
/ 1590ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp