第6章 ☆Story24☆ 救世主
「っ……」
「イマイチてめぇの置かれている状況がわかっていねぇみてぇだな……
もういい、おめぇらやれ……気が済むまでコイツを痛めつけろ!!」
「へへへ……(嘲笑)」
「華奢な高校生の餓鬼が、意気がってんじゃねぇぞ……」
「お前には結構世話になったからなぁ……
その借りを返してやるよ(嘲笑)」
ヤクザの男たちは鉄パイプを振り回しながら憲吾たちを囲った。
「おいおい、間違っても俺のほうを殴るんじゃねぇぞ笑」
「ふんっ!お前みたいな図体でかい奴、間違ってでも殴るかよ笑」
_フッ‥「お前はすっかり忘れているだろうが……コイツらは全員、
お前が中学の時にボコった奴ばかりだぜ?(嘲笑)」
「っ!」
「っ憲吾……!」
憲吾の右手を踏み続けたまま吐き捨てる班田、
ゆりは班田に拘束されたままだ……。
「コイツらは全員、お前に相当恨み持ってるぜぇ?
……はっ、何せいい大人のヤクザが中房にボコられたんだ……
ヤクザの面子も潰れるもんよ……
これがどういう意味か、わかるよなぁ?」
「っ……」
「ふっ……あん時の借り、返してやるよっ!!」_ガッ!
「っぐ!」
ひとりの男は憲吾の肩甲骨あたりを目掛け
鉄パイプを思いっきり振り下ろした。
「っいやあぁぁ!!憲吾ぉぉ!!!」
目の前で憲吾が殴られ泣き叫ぶゆり、
ゆりの叫びは倉庫中に響いた。
「ふっ……俺らはちょっと邪魔みてぇだな……」
班田は憲吾の右手から足を離すと
ゆりを連れたまま後ろに下がった。
「っ……憲吾!!憲吾!!!」
「っ……ゆり……「おらっ!」_ガツンッ!…っく……!」
今度は後頭部を殴られる憲吾、
思いっきり殴られた憲吾はその場に倒れ込んだ。
_ガシッ!「っ……!」