第6章 ☆Story24☆ 救世主
「憲g_スッ…っ!?」
「っ!」
「……ニヤッ(嘲笑)」
班田は懐からナイフを取り出しゆりの頬に当てた。
「ぃや…け_ツゥ…っ!」
そして班田はナイフをゆりの頬に軽く押し付けた。
ゆりの頬の柔肌はツゥ…っと赤い滴が流れた……。
「っゆり!!」
「っ……」
「っ班田……お前よくも……!」
「ふんっ!
それ以上近づくと、また小娘が傷つくぞ(嘲笑)」
ナイフを持て余すように扱う班田、憲吾は唇をかみしめた。
「っ……」
「っ……卑怯者!
そんなことまでして憲吾を傷つけたいんですか!?」
「ふっ……今度はお前が傷つく番だ……おい、」
班田が相槌をうつと先ほどゆりを襲っていたヤクザの男たちが
怪しい笑みを浮かべながら再び憲吾の前に現れた。
そしてヤクザたちは鉄パイプを片手に持っていた……。
「っ……」
「っいや!!やめて!!!
憲吾を傷つけないでっ!!!」
(あんなので殴られたら、憲吾が……)
鉄パイプは素手で殴られるよりも当然体にくるダメージはでかい。
「っ……」
(もしあんなので殴られ続けたら、憲吾死んじゃうよ……)
ゆりは涙を溢れさせた。
「はっ!わかってるよなぁ……?
お前が手を出さなきゃコイツはこれ以上傷つかない……
でもコイツが傷ついてもいいな_スッ…「頼む……」あ?」
「っ憲吾……!」
憲吾はその場に膝と両手をついた……。
「何の真似だ?」
「っおい憲吾!!」
下の方でその様子を見ていた吾郎も声を荒げた。
「ゆりを、開放してくれ……これ以上、巻き込まないで欲しい。
お前の目的は俺だけのはずだ……ゆりも、吾郎も……関係ない。
開放してくれ……」
憲吾は班田に向かって頭を下げる……。
「っ憲吾!
そんな奴に頭なんて下げんなよ!!!」
「……それと、俺は本気でオリンピックを目指している……
だから見n,_ゲシッ!「てめぇは馬鹿か。」ッぐ…!」
班田は左足で憲吾の右手を踏みつけた。
「小娘も内山も助けたい、それに加えて見逃してくれだぁ?
何様のつもりだてめぇ!!」
「っ……」