第2章 ☆Story20☆ 新しい担任の先生登場!!
「ぁ、えっと……藤ヶ谷ゆりです。
7月2日生まれのかに座で、家族構成は父との2人です。
好きなバッタは……えっと、私虫が少し苦手で……汗」
「まぁ女の子だしねー!(苦笑)
家族はお父さん1人なの?」
「えっと……はい……
母は14年前に亡くなったので(苦笑)」
「……。」
剛太は今までの明るい表情から一変して
真剣な眼差しでゆりを見た。
「……?
先生?どうかしたんですか?」
ゆりはキョトンとさせた。
「っごめん!
なんか、結構気に触ること言っちゃったかなって……」
「いえそんなこと!
私が勝手に話し出したことですから……でも、私は十分幸せです。
父だけじゃなくて、
仲間や大切な人たちが周りにいますから(微笑)」
「っ……」
「っゆり……」
「ゆりちゃん……」
「いざ言われると、照れくさいわね……」
「子どもからの付き合いだもんな、お前たちって……」
「「……。」」
赤ちゃんの頃からゆりといた
獅依留、愛美、千鶴の3人はじっとゆりの話を聞いていた。
そして剛太はすっかり息を飲んでいた。
「っな、なんか急に泣けてくる話になってきたわ……あ、そうだ!
今度みんなのお父さんお母さんのところに家庭訪問に行こう!」←
「「……はぁぁ!?
なんで急にそっちに行くの!?」」
「なんか、ゆりちゃんの話聞いたらもっとみんなのこと知りたい!
それにほとんどのみんなが親元から離れて暮らしてんだろ?
だったら尚更会わなきゃ!」
「「……汗」」
((止めてくれ……涙))←
「っおい……ゆりのせいだぞ……」
獅依留はゆりにそっと耳打ち。
「っなんで私のせいになるの!?
てか、それは荒木先生が独断で……」
「でも、ゆりがそのきっかけを作ったのは間違いないわね。」
「っう、うぅ……千鶴まで……」
こうして剛太の家庭訪問が決まった。
だが剛太はみんな両親に会う前にみんなのことを知りたいということで
翌日から二者面談が始まるのだった……。
「「やることが昭和だな……」」←
((今は平成乗り越えて令和だっていうのに……))