第20章 ☆??ルート☆ Bad END
「っ荒木先生……!」
「……。」
思わず剛太を引き止める太輔、剛太は顔だけを太輔に向けた。
「っ……三船くんのこと、よろしくお願いします。
一番大切な人を失った悲しみ、俺にも痛いほどわかるから……」
「はい、俺にとってクラスや学校関係なく
生徒はみんな俺の生徒同然ですから(微笑)」
「っ……」
「それじゃ、」
剛太は太輔にお辞儀をすると再び歩き出した。太輔は剛太が
見えなくなるまで見送ると献花は再開された。今日の葬儀には
昨日より多くの参列者がおり全て終わるまで時間が掛かった。
そしてお別れの儀が終わり出棺、火葬場に送り出すことになった……。
位牌を太輔が持ち遺影はキラが持った。
裕太と玉森夫妻、藤ヶ谷夫妻と兄弟で柩を霊柩車に運び乗せた。
他の参列者は霊柩車を見送りほとんどの参列者が涙を流していた。
霊柩車は火葬場に向け動き出し
助手席に太輔、後部座席にキラが乗っている。
太輔はフロントガラスから見える沢山の参列者にお辞儀をした。
その間キラは遺影を持ったまま俯いていた。
霊柩車の後ろには裕太たち親族を乗せた車も続き
多くの参列者に見送られていった。
「……ガキンチョ、行っちまったな。」
「うん……」
圭吾はゆりを見送りつつ憲吾のことが気になり仕方なかった。
「……憲吾のことは、とりあえずあの荒木とかっていう奴に任せとけよ。
アイツが言うように、今お前が何言っても憲吾は聞く耳もたねぇよ……」
「っ……うん、」
「……藤ヶ谷、さっき三船が言ってたゆりちゃんが
死んでないって話、どう思う……」
ヒロミツはタイスケに聞いてみた。
「言われれば、そう見えるかもしれねぇけどやっぱりどう見ても
ゆりちゃんだったよ……正直、三船の気が動転してるとしか……」
「だよな……」
「っ……」
(けど……三船のあの目はマジだった。
今だから、2人の関係を認められて2人の絆が確かだって思えた。
だから、三船の言葉も信じそうになった……三船、
お前はこれから、どうするつもりなんだよ……)