第20章 ☆??ルート☆ Bad END
月野メモリアルホールを出た憲吾は近くにある広場に向かい
とりあえずベンチに座った。剛太が来ると信じて……。
「……。」
(まず、あの人が本当に仮面ティーチャーかどうか確かめねぇと……)
憲吾は胸ポケットに忍ばせていたジュリの連絡先を取り出した。
「……やっぱり、言わねぇほうがいいよな……」
(本当に仮面ティーチャーなら、櫻井さんと繋がりがある。
もし情報を渡したら警察や公安に情報を渡したことになるのと同じだ……)
しばらく連絡先を見ると憲吾は再び胸ポケットに紙をしまった。
それと同時に後ろの方から声が聞こえてきた。
「っ三船……!」
「っ……」
声の主の方へ振り向く憲吾、
その先には献花を終えた剛太が数メートル先に佇んでいた。
そして憲吾は思わず……
「っ……仮面、ティーチャー……」
「っ……気づいて、いたのか?」
「っ……」
「……。」
剛太の問いに俯く憲吾、剛太はしばらく憲吾を見ると
ベンチへ歩み寄り憲吾の隣に腰掛けた。
「……。」
「っ……正体、バレちゃいけないんじゃなかったのかよ……」
「あぁ、仮面ティーチャーは誰にも知られちゃいけない……」
「っなんで……否定、すればいいのに……」
「お前に、信じてもらいたいからだよ。」
「っ!」
俯いていた憲吾は剛太に顔を向けた。
「……ゆりもな?俺の正体、知ってたんだ。」
「っゆりが……?」
「あぁ……きっかけは、前にゆりが星の丘公園で東郷と
接触してるところを俺が見たからだ。」
「っ!?」
思いがけない剛太の言葉に驚きを隠せない憲吾。
「北京で俺とゆりを助けに行った時、東郷と会ったろ?
帽子とサングラスをつけた長身の男……俺が見たのは、
確かにその東郷だった。」
「っ……」
「それで、ゆりに話を聞かなきゃって思って
ゆりを呼び出した。俺が仮面ティーチャーだってバレないように、
何か悩んでることはないかって聞いた……
でもゆりは、何も答えてくれなかった……
俺も、仮面ティーチャーだって言えなかったしな……」
「っ……」