第20章 ☆??ルート☆ Bad END
「っ……」
「……葛木さん、申し訳ありませんがしばらく三船を
ひとりにしてやってくれませんか?このまま三船を説得しようとしても、
今の状況は何も変わりませんよ……」
「っ……」
圭吾は苦虫を噛み潰したように表情を歪めた。
「……三船、献花が終わったらお前のとこに行く。
外でもどこでもこの近くならどこでもいい……しばらく休んでろ。」
「っ……」
憲吾は剛太の言葉を信じることにし再び歩みを進めた。
そして剛太と圭吾はお互い向き合う形となった……。
「っ……何の、つもりですか?
憲吾をあのまま……!貴方だって、
本当はゆりちゃんが亡くなってる……そう思ってるんでしょ?」
「……俺は生徒を信じたい。それだけです。
それ以外の理由はありません。」
「っ意味、わかりませんよ……このままじゃ、
憲吾はずっと現実を受け入れられない……今は辛いかもしれないけど、
受け入れてもらうしか……」
「弟を、想う気持ちは理解できます。
でも……今のそれは貴方の押し付けです。
三船の気持ちを、考えていません。」
「っ!?」
「三船を想うなら……
もう少し寄り添ってあげてもいいんじゃないですか?」
「っ……」
圭吾は剛太の言葉に何も返せずそのまま立ち尽くした。
そして剛太は祭壇のほうへ歩み出した。
剛太は祭壇の前まで来ると
ユリを受け取り太輔たちに体を向け一礼をした。
「っ荒木先生……」
3人のやりとりを見ていた太輔は思わず剛太に声をかけた。
「三船の代わりに、謝らせて下さい。
先程のご無礼、失礼致しました。」
「っ貴方に謝れても……それに、
彼の気持ちも少なからず理解してるつもりです。
ですが……」
「はい、どんな理由であれ
あのような言動と行動はこの場で許されるものではありません。」
「……貴方は、三船くんの言葉を信じるんですか?」
「……信じたい、とは思っています。」
「っ……」
剛太は棺の方へ体を向け一礼すると
棺へユリを添えゆりの顔を見た。
「……お前がゆりであることに、変わりはない。
安らかに眠ってくれ……」
そう言うと剛太は再び一礼をし黙祷を捧げた。
黙祷を終えた剛太は太輔たちの方に体を向け一礼すると
憲吾の元に向かうため踵を翻した。
「っ荒木先生……!」