第20章 ☆??ルート☆ Bad END
棺の前に来るとスタッフからユリの花を渡された。
憲吾は棺に眠るゆりを見た……しかし、
「……っ!」
憲吾は棺に眠るゆりを見て驚いた様子で目を大きく開いた。
それを見ていた太輔は不思議そうに憲吾を見た。
そして憲吾はしばらくゆりの顔を見つめると……
「っ違う……」
「三船くん?」
少し様子がおかしい憲吾を見て思わず椅子から立ち上がる太輔。
瑛二もその様子に気づき不思議そうに憲吾を見た。
斎場は再びざわめき出し
圭吾・勇吾・吾郎の3人は『まずい』と感じた。
「っ憲吾の野郎……どうしちまったんだよ……」
(まさか、あのガキンチョを見てもまだ死んでないとでも言うつもりか?
そんなの……遺族や親族の前で……)
「っ……もう少し様子を見よう。憲吾は、
ここで初めて亡くなった後のゆりちゃんと会うんだから……」
「っ憲吾……」
(お前にとって、ゆりちゃんは誰より大切なもので
お前の一部みたいなもんだ……だから、苦しいんだよな……?
けど、俺らは現実を受け入れないと駄目なんだ憲吾……)
「っ違う……これはゆりじゃない。
ゆりの偽者だ……ゆりは、まだ生きてる……」
「「っ!?」」
『違う』と小さく呟いた憲吾、もう一度『違う』と言う憲吾の声は
前列に座っている太輔達にも聞こえ驚愕の表情で憲吾に視線を向けた。
「っ憲吾の野郎……何か言ったのか?
ここからじゃ聞こえねぇ……」
「藤ヶ谷さんたちの表情から見て、多分……」
(まさか憲吾……ゆりちゃんが死んでないって言ったの?
まだ生きてるって言ったの?そんなの……
いくらなんでもこの場では不謹慎過ぎるよ……)
圭吾は思わず立ち上がり憲吾の元へ歩み寄っていった……。
吾郎は不思議そうに圭吾を見上げ勇吾は眉間に皺を寄せた。
「っ圭吾さん……?」
「っ圭吾……お前まで……」
(今お前まで行ったら、斎場が滅茶苦茶になるかもしれねぇぞ……)